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Posted by おてもやん at

2008年10月29日

基礎知識 パート12  天然素材 4

絹 (シルク)



産地

ロシア、中国、日本、インドなど

特徴

 絹の美しさは昔から洋の東西を問わず大変珍重されてきました 神秘的な光沢、他を寄せつけないしなやかさが、 繊維の女王としての名を欲しいままにしてきました。
 絹は大別して家蚕絹と野蚕絹とがあり、量的に多いのは家蚕絹で、 ふつう絹という場合は家蚕絹を指しています。
 数個の繭から同時に数本の繭糸を引き出して引き揃え、一本の生糸に巻取ります。
絹は美しいだけでなく様々な特性をもっています。
 まず風合いが良く、弾力性もあるのでしわがよりにくく、手触りも柔らかです。
 また非常に細かい繊維なのですが、強靱で吸湿性もよく 湿った空気の中でもさらっとした感触があり爽やかです。
 しかし、しわになりやすく、アルカリに弱いなどの欠点があり、 取扱いには注意が必要です。

製法

 絹の原料は、蚕(カイコ)の繭(マユ)。 繭は、桑の葉を食べて成長した蚕が サナギとなって休眠するために 糸を吐いて作った巣。 繭のまわりの短繊維および屑繭からとる 絹繊維は絹紡績の原料となります。 1個の繭は1本の糸でできており、 その長さは1,000~1,500mにもなります。

特性

●絹は三角断面形状(上図参照)になっており、  この三角断面がプリズム効果となって光沢を放つ。
●しなやかでドレープ性が高い。
●軽く、あたたかい。  フィブリルとフィブリルの間に空間があり、それが  保温効果をもたらし、繊維重量を軽くしている。
●タンパク質で組成されている。  染まりやすい。 反面、虫害を受けやすく、  酸やアルカリに弱い、熱に弱いなどの欠点もある。
●吸湿・発散性にすぐれている。
●擦れやすく、毛羽立ちやすい。白っぽく見える。
●水ジミになりやすい。
●目寄れしやすい。


次回、基礎知識 パート13 をお楽しみに。  


Posted by 洋服屋 at 22:35Comments(0)必ずためになる知識

2008年10月27日

基礎知識 パート11  天然素材 3

キャメル



産地

ロシア、中国、モンゴルなど

旧ソ連南部、中国西北部、中央アジアなどに生息する、ふたこぶラクダからとれる獣毛を原料 としています。
※中央アジアと呼ばれる中国と外モンゴルで世界総生産量約400万kgの90%を占めています。

特徴

 キャメルはラクダの毛です。ラクダには一こぶラクダと二こぶラクダの二種類いますが、 1こぶラクダは毛が少なく、しかも太くて短いので利用価値がなく、 衣料用に使われるのは二こぶラクダのものです。
 ラクダの寿命は約60年と言われておりますが、成長は遅く、 また、年に一回晩春に脱毛しこの時落ちた毛を拾い集めると言う方法なので、 採取できる量は大変少なく、年間でもわずか150万キロ程度です。
 毛は大変強靱で軽く、毛と毛の間に空気を含んで盛り上がる性質があり、 保温性、弾力性、手触りの柔らかさなどが優れています。 キャメルカラーとともに、多くの人々に愛されています。
 キャメルは、柔らかい毛と硬い毛に分類されます。 柔らかい毛は、ウールよりも細く、風合いのよい製品に。硬い毛は、 ベルトや芯地、テント地などに使用されます。

特性

●保湿性、弾力性に富む。
●軽く、手ざわりがよい高級品。
●ラクダ色の独特の光沢。
●染色性が悪く、ほとんどがナチュラルカラー。
●生産量は、羊毛のわずか0.14%程度。  きわめて稀少な繊維。

次回、基礎知識 パート 12 をお楽しみに!。  


Posted by 洋服屋 at 11:55Comments(0)必ずためになる知識

2008年10月25日

基礎知識 パート10  天然素材 2

モヘア



産地

北アメリカ、西アジア、南アフリカなどに生育するアンゴラ山羊からとれる獣毛が原料。アメリカ が世界第一位の産出国となっており、トルコ産のモヘヤはもっとも高級なものとして知られています。

[アメリカ産モヘヤ]
●一般にテキサスモヘヤと呼ばれており、柔らかく絹のような光沢感があります。 アメリカ産の97%がテキサスに集中しています。

[トルコ産モヘヤ]
●最高級のモヘヤ。年1回の毛刈りのため、毛足が長く、柔らかさ、光沢感において 他産出国の追随を許さないほどの高級・高品質です。 南アフリカ産モヘヤ 飼育管理が行き届いており、上質の毛が安定して供給されています。

特徴

 アンゴラ山羊の毛でトルコが原産。トルコ語で”最高の毛”を意味します。 トルコ、南アフリカ、アメリカのテキサスが3大産地です。 一頭の山羊から刈り取れる量は2キロ程しかなく、貴重で価値の高い繊維です。
 特徴として、吸湿性はコットンより高く、湿度変化を最小限におさえ 外気温度を直接伝えない為、爽快な着用感が得られます。 また、アンゴラ山羊の成長段階においてキッド、ヤングゴート、アダルトの3ランクに分けられます。
 モヘアはウールにくらべると繊維自体がややかたい為、 磨耗の面で少し弱いところと、しわになり易い面とがあります。

特性

●絹のような上品な光沢感がある。
●手ざわりが良く、柔らかい。
●弾力性に富む。
●断熱性、保湿性にすぐれている。
●太い繊維で光沢のあるループを作り、起毛した   タムタムヤーン*のものが多い。
●毛が長く、抜けやすい。
●静電気が起きやすい 。


次回、基礎知識 パート11 をお楽しみに。   


Posted by 洋服屋 at 18:00Comments(2)必ずためになる知識

2008年10月20日

基礎知識 パート9  天然素材 1

メリノウール



産地
主に、オーストラリアでとれます。

特徴
 羊毛の代名詞とされるメリノは、文字どうり最高の品質を誇り、毛は細く長さも均一に揃い 波状(クリンプ)が多く弾力性(スケール)にも優れ糸どうしがからみ合う為、 糸にしやすく、抜けにくい性質をもっています。
 また、色は雪のように白く絹にも例えられ、 ソフトでしなやかな肌触り、そして美しい光沢が最大の特徴となっています。
 生地は薄く軽く、見た目にも高級感があり、春夏はもちろんのこと、 秋冬のスーツ地としても保温性がある最高級の細番手ウールです。

特性
●高い保温性と伸縮性。
羊毛は縮れていて 、毛が絡みあっているので、保温効果が高く伸縮性がある。
●適度な吸湿性。
水をはじく性質だけど、湿気をよく吸収する。
 ・汗をかいても、湿った感じが少ない。
 ・ウール特有のヌメリ感がある。
●型崩れしにくい。
弾力性があり、回復力が強いため、型崩れしにくい。
●染色性がよい。
●燃えにくい。
●毛玉になりやすい。
●フェルト化する。
水を含んだ状態で、もみ合わせると縮んで硬くなる。

以上がメリノウールの説明になります。

次回、基礎知識 パート10 をお楽しみに!  


Posted by 洋服屋 at 10:00Comments(0)必ずためになる知識

2008年10月16日

基礎知識 パート8

ウールは羊で決まります


ひと口に羊といっても、その種類は約3000種にものぼります。

羊毛は大きくわけて、メリノ羊毛、雑種羊毛、カーペット羊毛、の3種類に分類され、用途によって使い分けられています。

ウールの場合は、羊の種類で決まります。

次回からはウールの種類また、天然素材について書いていこうと思います。


次回、基礎知識 パート9 をお楽しみに。  


Posted by 洋服屋 at 09:00Comments(0)必ずためになる知識

2008年10月14日

基礎知識 パート7

良い素材にはふくらみがあります


ふくらみがある素材とは糸の丸みが感じられ、ソフトで軽いハンドリングであること。

一方、手触りがへいたんでゴワついた素材は良質とはいえず

『ペーパーライク』、『紙のような』と表現されます。

膨らみのある素材は、しなやかな着心地を約束します。


次回 基礎知識 パート8 もお楽しみに!    


Posted by 洋服屋 at 09:00Comments(0)必ずためになる知識

2008年10月13日

基礎知識 パート6

良い素材には張りがあります

ハリのある赤ちゃんの肌は理想の肌です。

張りとは、押さえられても元に戻る復元力に優れていると。

バネがピンとした張りを保つように、生地にも一定の姿勢を保つ力が必要です。

張りがあるスーツは長く着用しても一定の姿勢を保ち、型崩れを防ぎます。


次回、基礎知識 パート7 もお楽しみに。  


Posted by 洋服屋 at 09:00Comments(4)必ずためになる知識

2008年10月12日

基礎知識 パート5

良い素材にはふくらみがあります

ふくらみがある素材とは糸の丸みが感じられ、ソフトで軽いハンドリングであること。

一方、手触りがへいたんでゴワついた素材は良質とはいえず『ペーパーライク』、『紙のような』と表現さます。

膨らみのある素材は、しなやかな着心地を約束します。


次回、基礎知識 パート6 もお楽しみに。  


Posted by 洋服屋 at 09:00Comments(0)必ずためになる知識

2008年10月08日

基礎知識 パート4

良い素材にはコシがあります

コシがあるとは、柔軟性反発力を兼ね備えている事。

曲げようとするとしなやかに曲がり、力を抜くと緩やかに戻るので、しわの回復力に優れています。

スーツのシワはとかく気になるもの。

コシのある良い素材を使ったスーツは一晩休ませておけば元の状態にもどります。


次回、基礎知識 パート5 もお楽しみに。  


Posted by 洋服屋 at 09:00Comments(0)必ずためになる知識

2008年10月04日

基礎知識 パート3

良い素材にはぬるみがあります

指先で生地をつまんでみると、しっとりとした柔らかさや滑らかさが感じられることを”ぬるみがある”といいます。

原毛自体のソフトさに加え、生地の表面の弾力性も必要とされます。

スーツを触った時の”いい感じ”とはまさに、このぬるみのことなのです。


良い素材にはコシがあります

コシがあるとは、柔軟性と反発力を兼ね備えている事。

曲げようとするとしなやかに曲がり、力を抜くと緩やかに戻るので、しわの回復力に優れています。

スーツのシワはとかく気になるもの。

コシのある良い素材を使ったスーツは一晩休ませておけば元の状態にもどります。



良い物を着ると、心も豊かになります。
また長く着ていただくこともできると思います。

私どもは良い物を着ていただき、洋服を通じて人生が豊かになっていただけるように考えております。

次回、基礎知識 パート4もお楽しみに。
  


Posted by 洋服屋 at 09:00Comments(3)必ずためになる知識

2008年10月03日

基礎知識 パート2

良い素材の条件

素材の基本はまず高品質の原毛をえらぶこと。
例えばウール。高級紳士服に使われるメリノ種のランクは、羊毛番手で示されます。

「羊毛番手」には「繊維の長さ」「クリンプの状態」などの品質的な評価が加味された番手表示です。

羊毛は細い程クリンプ(ちぢれ)が多く、美しくしなやかな光沢をもっています。

『スーパー120’s』や『スーパー150’s』などと表示された数字は羊毛番手を示したものです。
羊毛繊維は細い程質が良いとされています。

これによく混同されがちなのが糸番手です。

今後私自身も勉強し、羊毛番手・糸番手の説明をしたいと思います。

基礎を知って、あらためて洋服を見てみると面白いですよ。

次回もお楽しみに・・・。  


Posted by 洋服屋 at 08:00Comments(2)必ずためになる知識

2008年09月29日

基礎知識の勉強です。

今日は専門的に、原料から糸を作る時の流れを書いてみようと思います。

紡毛糸(主にジャケットやコートなど)の場合



選別-------原毛を長さ、クリンプ(縮れ)の状態、光沢などで
      選り分けます。この作業には鋭い選別眼と、手触りによる
      判断力が求められます。

        ↓

洗毛-------羊脂、汗、尿、土砂などを洗い落とします。

        ↓
  
化炭中和----化炭することで不要物を取り除き、原料を作ります。

        ↓
 
調合-------短い羊毛、梳毛紡績の工程中落ちた毛、梳毛織物から再生した
      羊毛などの原料を混合します。
      梳毛織物にくらべると紡毛紡績の工程は短く、
      この原料の調合に特徴があります。

        ↓

カーディング--洗い上がりのからみ合った原毛を回転しているローラーに
       通し、繊維をそろえて太い束にします。

        ↓

精紡-------所定の細さに仕立てた繊維に撚りをかけながら引き延ばし、
      指定の細さ(番手)に仕上げます。



梳毛糸(主にスーツ)の場合


選別---------原毛を長さ、クリンプ(縮れ)の状態、
       光沢などで選り分けます。この作業には
       鋭い選別眼と、手触りによる判断力が 
       求められます。           

        ↓

洗毛---------------羊脂、汗、尿、土砂などを洗い落とします。

        ↓  

カーディング-----------洗い上がりのからみ合った原毛を 
             回転しているローラーに通し、  
             繊維をそろえて太い束にします。 

        ↓

コ-ミング・トップ染め------太い束にした繊維を一定方向に揃える 
                と同時に、短すぎる繊維や小さな塵を 
                取り除きます。この工程を終えて   
                玉状に巻き付けたものをトップと   
                呼び染色していきます。       

        ↓
       
前紡------------細く、均一にした粗糸を作ります。  

        ↓

精紡------------所定の細さに仕立てた繊維に撚りをかけながら 
         引き延ばし、指定の細さ(番手)に仕上げます。


このような流れで糸が作られています。
明日も基礎知識を書いてみたいと思います。   
タグ :商店街洋服


Posted by 洋服屋 at 22:26Comments(2)必ずためになる知識